移ろいの季節
2016 08 31
8月最後の日、台風10号のせいで暑さがぶりかえしている。
それでも空気はなんとなく澄んでいるし、夜にもなれば虫の大合唱。
「秋はずるい悪魔だ。夏のうちに身支度をととのえて、せせら笑って
しゃがんでいる。……人は炎熱に騙されて、見破ることができない」
正確ではないかもしれないが、強烈に覚えているのは太宰治の短編に
あるこの言葉で、数日前の東京新聞「筆洗」にも載っていて、記憶が
よみがえった。
夏から秋への移ろいは「風の音にぞ驚かれぬる」と古来からの言葉が
あって、視覚や聴覚で感じるものと思っていたが、太宰の表現にはそ
れがない。西洋文学にあるリアリズムのにおいがする。
明日から9月、今年は季節の狭間でなにを感じるのだろうか。
ヒグラシもミンミンゼミもめっきりすくなくなった。
それでも空気はなんとなく澄んでいるし、夜にもなれば虫の大合唱。
「秋はずるい悪魔だ。夏のうちに身支度をととのえて、せせら笑って
しゃがんでいる。……人は炎熱に騙されて、見破ることができない」
正確ではないかもしれないが、強烈に覚えているのは太宰治の短編に
あるこの言葉で、数日前の東京新聞「筆洗」にも載っていて、記憶が
よみがえった。
夏から秋への移ろいは「風の音にぞ驚かれぬる」と古来からの言葉が
あって、視覚や聴覚で感じるものと思っていたが、太宰の表現にはそ
れがない。西洋文学にあるリアリズムのにおいがする。
明日から9月、今年は季節の狭間でなにを感じるのだろうか。
ヒグラシもミンミンゼミもめっきりすくなくなった。
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